全身リスニング

今日のお題は「全身リスニング」。ネタ切れでお笑いに逃げた思われそうですが、至ってまじめ。

一言で言うと、全身で集音してリスニングしているということ。

きばって証明してみます。

まずは全身リスニングの前に全身スピーキング。声帯で作られた音は声道(声帯から唇まで)を通って出て行く・・・と同時に響きは全身(骨を中心)に広がり、身体の外に出て行きます。歌手はこのようにして音を増幅していると言います。

ここで、意外と知られてない事実。マイクとスピーカーは仕組みが同じ。だから、なんとマイクでスピーカーのように音を出すことができるのです。同じもので情報の流れの向きを変えるだけで、スピーカーになったり、マイクになったり・・・です。

はい、ということは、そうなんです、人間の全身もスピーカーになるだけでなく、マイクになるということです。やっぱりこの場合も骨が中心で、これを骨導(ボーン・コンダクション)と言います。

身体がマイクになっている例を挙げると、あのベートベンは耳が悪くなってからは、頭に当てた棒をピアノに当てて音を聞いていたと伝えられています。それから、医療用の長い(20-30cm)音叉、これは鳴らしても耳で聞こえないのに、例えば膝に当てると聞こえます。そして骨導携帯。これは耳に当てずに頬に当てたりして聞きます。さらに骨導ヘッドフォンというものあります。さらにさらに知り合いの通訳者は英語のテープ起こしをしていて何度聞いても分からなかった箇所が、偶然テープレコーダに手を当てて聞いたら聞き取れたと言います。
不思議ですね。あのリスニングセンター、トマティスでは「ボーン・トゥ・ボーン」すなわち骨からの響きが骨に伝わると教えてくれます。これは赤ちゃんの時に羊水の中で全身で受け止めていた母の響きでもあります。こうした響きが言語の背景を成していて、しかも言語ごとに違うんですね。
だからリスニングの際には、緊張して話し手の口から出る声だけに集中しないで身体から発する音も聞くこと、生(なま)か生にできるだけ近い声を聞くこと、自分の身体(特に頭・顔・首)に響かせて聞くこと・・・こんなことが大事なのかもしれません。
では最後に英語表現を一つ。 I’m all ears. 全身耳にして聞いてます。
PS
しゃがんだ人の回りを十人ぐらいで囲んでハミングするというサウンドバス(音のお風呂)というのをやったことがあるのですが、英語でやるといいかもしれません。 

英語発音サクッ!と探検隊

英語発音をサクッ!と探検します。あなたの英語発音アップのための読むサプリ。大阪府堺市で英語発音と英会話のレッスンもしています。

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