bottom lineとは(意味)
The bottom line is I love you.
さてこの文章を訳してもらう前に、まずbottom lineの意味から。
ボトムラインはさすがにまだカタカナ語になってません、が、ボトムアップ、そしてその逆のトップダウンはなってますよね。経営とか政治の文章で、組織の下から上へ意志や決定が流れるのがボトムアップ、それとは逆に上から下へ、すなわち上意下達がトップダウン。洋服を下半身用と上半身用でざっくり分けたボトムスとトップスという言い方もあります。ついでにtop to bottomは上から下まで徹底的に、です。
あっ、bottom lineでした。これはなんと会計用語なんです。2大財務諸表と言えば、貸借対照表(バランスシート)と損益決算書(P/L)ですが、このP/Lにはずらずらずらずらと項目と数字が上から下に羅列されています。そしてこの最終行がbottom lineで、そこには会社の最終損益が書かれているんです。だからbottom line=P/Lの最終行=最終損益と言うこと。ちなみにその逆のtop lineという言い方もありますが、これは売上を指します。
売上から仕入れ、経費、税金などなどを引いて最終損益に至るわけですが、この距離感が日常用語としてのbottom lineという言葉のニュアンスを生んでいます。
ということで冒頭のThe bottom line is I love you.の意味は分かったでしょうか。
はい。ではまず標準語訳から。「とどのつまり、私はあなたを愛している」とどのつまりなんてあまり聞かないですねえ。では・・・「結論的には私はあなたを愛している」今度は硬い。論文と告白が混ざってます。
では気を取り直して次に大阪弁訳。「なんやかんや言うて、おまえのこと好きやねん」やっぱ大阪弁ネイティブです。今度はうまく行きました。bottom lineは商人経済の伝統がある大阪の方が合う言葉だという気がします。
さて最後にbottom lineに似た日本語はないかなあ、としつこく考えていて「あった~!」と浮かんだのが帳尻という言葉。これは帳簿の終わりの部分とか、決算の結果という意味で、まさしくbottom line。(しかもbottomには尻という意味もあります)
そこでもう一度、大阪弁訳テイク2。「おまえのこと好きやというのが帳尻や」帳尻合わせはなかなか難しいですが、今日のブログもボトムラインに来たようです。
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