思いを込めた発音

ネイティブスピーカーのような英語の使い手になるには、最後はこれかな、と思います。すなわち、自分が発音する時には、思いを込めて発音し、聞き手に回る時は、相手(話し手)が発話に込めた思いを感じ取る。
たとえどんなに短い発話であれ、意味文脈の大中小さまざまな流れから来る思いがそこには込められます。例えば、3年付き合った彼と別れる時に言う「さよなら」には万感がこもるはずです。こうした思いがこもっていない発音練習は、魂を欠いた抜け殻のようなものではないでしょうか。
思いの込め方は各言語で共通した部分もあるけど、異なる部分もあるので、日本語的な思いの込め方で英語に思いを込めると、やはりおかしくなってしまいます(例えば、若者言葉の語尾上げ調で英語を読むこと)。そこで、英語話者の思いの込め方をよく観察・聴取することが大事。
イントネーション、アクセント、リズムなどをまとめて指すプロソディーという言葉もあり、そういう風に知的に分解して理解する態度も必要ですが、最後はすべてを統合する「思い」というものに集約することによってのみ、スピーキングにおいてもリスニングにおいても、統合的な対応が自然にできるのだと思います。また、この時、脳内でも高次の機能を司る前頭葉が全体を取りまとめてくれているんだという気がします。
思いを込めるということは、会話において特にそうですが、ニュースの読み上げにおいてもやはり当てはまるのではないでしょうか。「思い」をキーワードにした練習、ぜひ試してみてください。

英語発音サクッ!と探検隊

英語発音をサクッ!と探検します。あなたの英語発音アップのための読むサプリ。大阪府堺市で英語発音と英会話のレッスンもしています。

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