英語発音はVCを強化(または鯛焼きは尻尾まで味え)
栄養学でVCと言えば、Vitamin Cですが、英語では母音(Vowel)+子音(Consonant)を表します。だから今日はVC強化ドリンクの話ではなく、英語発音における母音+子音のつながりについてなんです。これ以外と盲点です。
日本語話者のカタカナ英語発音については最近もこのブログで書きました。カタカナ英語脱却ー「隠れ母音」をとろうとアルファベットが表す音~カタカナ英語脱却のためにでは、アルファベットが表す音を覚えて発音すること、特に子音については、母音を付けないで、そうすることを強調しました。
そうすることで例えばSTREETは、
S /s/
T /t/
R /r/
EE /i:/
T /t/
こうして不要な母音が取れたら、sutori:toではなく、/stri:t/としてstreetの音を書き換えます(なお別の機会に詳しくお話しますが、こうして書き換えられた音と、日本語訳ではなく、streetが視覚など五感に喚起するものとを一体化します)。
こうして不要な母音が取れた正しいstreetの発音と聴取を繰り返すことで、str(CCC)という認知単位形成が促進されます。またeet (VC)という認知単位も同様に形成されると言いたいところなのですが、音節の基本形がCVである日本語の話者は、street(CCCVC)という正しい発音に脳内で書き換えても、CCCV+Cと聞き続ける可能性があります。
「渡り音」と呼ばれる音素と音素のつなぎ目の音は、母音に入っていく「入り渡り(CV)」と母音から出て行く「出渡り(VC)」がありますが、日本語話者はCVは得意だけど、VCは不得意なんです。
そこで本日のブログのポイントです。VCの出渡り音を意識し、単語の発音と聴取をしよう。
CVCにおいて、Vの出だしと終わりの音価がそれぞれ前と後ろのCによってが影響を受けることが分かっています(音声認識でもそうした性質は利用されています)。Vが鯛焼きだとすれば、Vの頭と胴体だけでなく、尻尾(しっぽ)もしっかりと味わってください。
PS
英語で音節末の子音が母音に影響を与える例としては、音節末に鼻音が来ると、母音が鼻母音化するとか、音節末の有声破裂音を無声にすると、母音が短くなると言ったことがあります。
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