ベースとは(意味)
ベースとは(意味)
シンクロの回にシンクロナイズド・スイミングを同期化水泳と直訳してから、湯船の中で気になり始めた。頭がぐるぐるし始めた(シンクロの練習してたわけではない)。
そう言えば、野球はベースボールだ、いやベースボールは野球と訳されている。いやしかし、ベースは基底という意味だから、ベースボールは直訳すれば、基球(ききゅう)とか、底球(ていきゅう)とかなるはずだ。だれがなぜ野球と訳したんだ。
風呂から上がると、ネットでカチャカチャ(安物のキーボードの音)と調べたら、なんと正岡子規だと書いてあった。たしか結核だったと思いながら、ウィキィぺディアに行ったら・・・子規は野球が伝わった当初、熱心な選手であり、1889年に喀血するまでやっていた(確かに熱心だ)。自身の幼名である「升(のぼる)」にちなんで、「野球(のぼーる)」という雅号を用いたこともある・・・とあった。
一件落着か、ふーっ。いや待て。その先を読むと・・・ただしベースボールを野球と訳したのはこれより後、中馬庚(ちゅうまん・かなえ)が始めである・・・だれやねん。ひとことで言うと、「一高野球部史」を書いた野球部員の方でした。野球は既に底球(ていきゅう)と呼ばれていたが、テニスを意味する庭球(ていきゅう)と紛らわしいため避けたとのこと。今なら紛らわしくないのに。とにかく野(の)に球が野球で、庭(にわ)に球が庭球と対比させたらしい。当時、野球と庭球は二大舶来(はくらい)スポーツだったのだろうか。
ついでに、「ベースボール」は違ったけど、「バッター」「ランナー」「フォアボール」「ストレート」「フライボール」「ショートストップ」などを「打者」「走者」「四球」「直球」「飛球」「遊撃手」と訳したのは子規だそうだ。
これでやっと一件落着。そうだ今日のお題はベースでした、と言いながらまだ野球の話ですが、野球のベースは1塁、2塁、3塁、本塁というように塁という言葉で訳されてます。塁というのは軍事的な拠点。だから塁球(るいきゅう)と訳す手もあったはずだけど、軍事的な匂いが強くなるかも。実際、野球で次々と拠点をわが手に落とし、本塁に達する様子は、去年「硫黄島の手紙」という映画もありましたが、太平洋戦争で徐々に日本に攻め込んできた米国を思い出させます。なお軍事的な意味でベースはもちろん基地と訳されています。
ついでに思い出されることは、エベレスト登頂です。70才で登頂した三浦雄一郎さんの本を読んだですが、これもやっぱり、下の方からベースキャンプを第一次、第二次、というように継ぎ足して行くんです。大きなことは小分けにして達成せよという教訓がちらつきますが、でもやっぱりホームランが打ちたい。いやヒットを積み重ねるんだ。
ほとんど野球の話で今日は終わりそうですが、あと、地下はベースメントです。エレベーターのボタンの「B」はこの頭文字です。化粧の下地もベース。UVベースとか。ベースを形容詞にすると、ベーシックですが、日英とも名詞としても使われます。意味は形容詞だと「基本的な」、名詞だと「基本」。初心者向けソフトウエアでBASIC(ベーシック)というのもありました。ちなみに英語で「初心に帰れ」はバック・トゥ・ザ・べーシックスです。以上ベースのベーシックでした。
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