丸まった母音が平らにとは?(母音と唇)
マイケルJフォックスの自伝「ラッキーマン」に、こんな文章がありました。(「バックトゥーザフューチャー」のマイケルはカナダ出身です)
As a bonus, the Southern twang I had to affect as the rednecked but well-meaning son of the town grocer helped to flatten out the conspicuously rounded vowels of my Canadian accent.
役柄に必要な米国南部の鼻声訛りのおかげで、自分のカナダ訛りの目立って丸まった母音が平らになった...というのですが、この丸まったとか、平らになったというのは、唇のこと。丸めの程度、突き出しの程度です。
普通、イエアオウのうち、英語は、イとエは丸まらず、アオウは丸まる。日本語はウの丸まりがあまりないのが、大きな違いと習う。
しかし、それだけではなく、英語の中で、イエアオウ全体に渡る唇の丸め具合(あるいは突き出し具合)に地域による程度差があると言う気がします。
丸めが大きなほど、唇に意識がいき、息の出口が小さくなり、高周波が増える。
イギリス(及びイギリス系)英語
米東部英語
米中西部英語
米南部英語
ということで、マイケルの場合、一番上の人が、一番下のを話した結果、両者の間のちょうどいいところに来た・・・ということだと思います。そしてファミリータイズ、バックトゥーザでの活躍へ続くんですね。
では日本人は唇の丸めが少ないから南部訛りの英語が楽かというと決してそんなことはありません。逆にばりばりのイギリス英語もしんどいので、やっぱり米中西部英語ぐらいが楽ではないでしょうか。
丸まりの程度は、高周波の程度と同じで恐らくこの順。
イギリス(及びイギリス系)英語
米東部英語
米中西部英語
米南部英語
ということで、マイケルの場合、一番上の人が、一番下のを話した結果、両者の間のちょうどいいところに来た・・・ということだと思います。そしてファミリータイズ、バックトゥーザでの活躍へ続くんですね。
では日本人は唇の丸めが少ないから南部訛りの英語が楽かというと決してそんなことはありません。逆にばりばりのイギリス英語もしんどいので、やっぱり米中西部英語ぐらいが楽ではないでしょうか。
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