ベンチャーとは(意味)
ベンチャー企業にベンチャーキャピタル、ニュースで見ない日はありません。
ところでこのベンチャーって?っと語源辞典を引くと、中世英語 aventure (=adventure) の前略形。
ベンチャーすなわちアベンチャーすなわちアドベンチャーすなわち冒険!なのです。
どおりで、ベンチャー企業(冒険企業?)やベンチャーキャピタル(冒険資本?)には危険がつきもの。大儲けするか大損するか。ハイリスク・ハイリターンの世界。
さて、この中世英語の方をよく見ると、aventure。これをフランス語発音すると、アバンチュールとなります。この言葉、なつかしい人それとも知らない人でしょうか。
カタカナ語辞典に「恋の冒険、火遊び」とあるこの言葉、今はあまり使われていません。
フランス語系のカタカナ言葉が英語系に追いやられた例としては、
アベック(仏)→カップル(英)
ルージュ(仏)→リップ(英)
などありますが、アバンチュールは何に追いやられたのでしょうか。
アバンチュール(仏)→ ?
答えが分からず、苦し紛れにaventureを仏英辞典で引いたら、なんとaffairとありました。affairは情事、浮気、不倫です。
うむ。フランス人は不倫のことを冒険の呼んでいるのか。いかんではないか。倫理に反することを冒険などと言うそんなワクワクする言葉で呼んでは。絶対にいかん。絶対にいかん。絶対に(だんだん声が小さくなる)。
ということで、さっきの疑問の答えはこうなりました。
アバンチュール(仏)→不倫
しかし、冷静に考えて、辞書を引きまくった私は、やがて次のような表を作り上げました。(日) (英) (仏)
浮気 = affair = aventure
浮気の浮ついた気持ちとaventureの冒険わくわく感が通じるんだ、と腑に落ちました。同じ行為でも目線でその呼び方が変わる。どの国の言葉でも同じだと思いました。
ベンチャーが話題だけに経済からとんだ所に話が冒険したようです。
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