イントネーション
ピーター・ローチの「英語音声学・音韻論」にはイントネーションについて次の分類があります。
1)態度機能: 感情や態度を示す
2)アクセント機能: 重要な単語を示す
3)文法機能: 文法の判断を容易にする
4)談話機能: 新情報と旧情報の区別、対比、関連など
同書では、音節より長い音調単位というものを紹介し、それは①前頭部(強勢なし)、②頭部(強勢)、③主調子音節(強勢と音調)、④尾部から成っている、としています。
例えば、こんな感じ(p. 154)。
①and then / ②near to the / ③front / ④=なし / ① on the / ②=なし / ③left / ④there's a / ①=なし / ②bit of / ③fo- / ④rest / / ②coming down to the / ③wa- / ④terside / ①and then a / ②bit of a / ③bay. / ④=なし
音節が作るさざなみ、強勢が作る小波、音調が作る中波、そして呼吸が作る大波。まさに水面にできる波そっくりです。呼吸をつかみ、イントネーションをつかみ、リズムをつかみ、そして音節をつかむ。そして逆に音節、単語、句、文の順に意味をつかむ。こうした流れが瞬時に行われるという気がします。
主調子音節はピッチの上下や伸び縮みが時に小さく、時に大きく、話し手はその部分で大いに感情表現をすることができます。
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