Hの発音(ニンニク)
英語発音、ではHの発音をサクッと。
ニンニクの入ったもの、そうですね、ぺペロンチーノとかを食べた後、だれかに「におうよ」と言われて、相手の鼻先に向かって「はーーーーっ」とか、やったことありますよね。
こういう時って、喉で摩擦音を立てています。これが「H」の発音。
フジヤマ(Fの発音)の回で言ったように、日本語の「ハ、ヒ、フ、へ、ホ」は、「Hア、Hイ、Hウ、Hエ、Hオ」と比べると、「ヒ」と「フ」の子音の調音点(音を作る位置)が変則的に浅くなっています。(正確に言うと、「ヒ」は硬口蓋で、「フ」は唇)
そこで「ヒ」や「フ」で代用されがちな he(彼) や who(だれ) の発音が要注意となります。常に「ニンニクで、はーーーーっ」の深い位置からHの発音を始めてください。
heを日本語の「ヒー」で発音すると、sheに間違われることもあるそうです。
He is my lover. と外国人に恋人を紹介したつもりが、heの発音が悪くてsheに取られかねません。
そう言えば、今思い出しました。コーヒーをコーシーとか言う江戸っ子がいますよね。アサシ新聞とか。これもヒとシが近い証拠。江戸っ子のかた特に気を付けましょう。
PS
ただし、ピータ・ローチ「英語音声学・音韻論」P52には、HにYの音が続くhuge, human, hueなどのHの発音について、声門摩擦音はなく、無声硬口蓋摩擦音になるとの指摘があります。この並びについては少なくともイギリス英語の場合にはHの調音点が日本語の「H」と同様に前に出てくるということになります。
PS2
米ドラマ「フルハウス」の「パパが運んだ恋」の回でミシェルが“Hula Hoop”を発音した時、HulaのHの発音がかなり前に出てました。
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