Tの発音2(イッサイ)
こないだの授業の後のこと。生徒の一人が「先生の言った通りでした」と、やや興奮気味に。何かと思ったら米語のTの発音。
「Tが最後に来たら聞こえないと習ったでしょ。黒人の人だったんですけど、最初は分からなかったんですよ。でもTを補ったら分かったんです。“East side”(東側)と言ってたんです。ほんと、Tの音ってまったく聞こえないですね。『イッサイ』って感じ」
新たな発見に接した時の新鮮な気持ちを分けてもらいました。
なかには、Tが破裂するだけでなく、母音を付けて、さらには(若者日本語風の)語尾上げまでして、「イーストオ、サイドオ」(両方のオで音程を挙げる)とする人もいますが、この場合「イッサイ」との距離は恐ろしく遠くなってしまいます。
語尾のTは「トメT」(最近「トメT」という名前を付けました)。覚えておいて損はありません。(ただし母音が続くと、復活します。くわしくは「Tの発音(アメリカン・ティー)」をお読みください。またTを軽く声門閉鎖で流す場合もあります。くわしくは「Tの発音3(声門閉鎖)」をお読み下さい。
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